妊娠中や出産後に急激に現れるたくさんのシミ・そばやすに悩むママさんは多いのではないでしょうか？
シミ・そばかすができる主な要因はさまざまありますが、”事前に予防すること”と”スキンケアの徹底”で、症状の軽減や改善を期待することができます。
シミ・そばかすができる要因
ホルモンバランスの変化
妊娠中や産後は、女性ホルモン（エストロゲンとプロゲステロン）の分泌量が大きく変化します。
このホルモンの変化がメラニン色素の生成を刺激し、そばかすやシミができやすくなる原因になります。特に産後はホルモンが急激に減少するため、肌が敏感になり、メラニンが蓄積しやすい状態となります。
紫外線による影響
産後は赤ちゃんのお世話などで外出する機会が増え、スキンケアや紫外線対策に時間がかけにくくなります。紫外線はメラニン生成を活性化させ、そばかすができやすくなる大きな要因です。
また、産後の肌はホルモンの影響で敏感になっているため、紫外線の影響を受けやすくなります。
肌のターンオーバーの乱れ
妊娠中から産後にかけての体の変化や疲労、睡眠不足、ストレスなどが原因で、肌のターンオーバーが乱れやすくなります。ターンオーバーが遅れるとメラニンが肌にとどまりやすくなり、そばかすやシミが濃く見えるようになります。
ストレスや疲労による影響
産後の疲労や睡眠不足、ストレスも、ホルモンや自律神経に影響を与え、肌の状態が悪化しやすくなります。これにより肌がくすんだり、メラニンが蓄積しやすくなって、そばかすが目立ちやすくなる場合があります。
栄養バランスの変化
産後は、授乳や育児の影響で自分の栄養が不足しがちです。
ビタミンやミネラルなど、肌の健康を保つために必要な栄養素が不足すると、肌のバリア機能が低下し、紫外線の影響を受けやすくなり、そばかすができやすくなります。
これらの原因が複合的に影響して、産後にそばかすができやすい状況を引き起こしています。
シミ・そばかすを改善するためには
紫外線対策を徹底する
紫外線はシミやそばかすの原因のひとつです。必ず毎日日焼け止めを塗り、帽子やサングラス、日傘を活用して、徹底的に紫外線から肌を守ることが大切です。
日焼け止めは外出する15分前に塗り、2～3時間おきに塗り直すと効果的です。
ビタミンCや美白成分が入ったスキンケアを取り入れる
ビタミンC誘導体、アルブチン、トラネキサム酸、ナイアシンアミドなどは、美白効果が期待できる成分です。これらを含んだ化粧水や美容液を使用すると、メラニンの生成を抑え、シミやそばかすを目立たなくするのに役立ちます。ビタミンCは抗酸化作用もあり、肌を明るく見せる効果も期待できます。
美容皮膚科でのレーザー治療を検討する
スキンケアでは改善が難しいシミやそばかすに対しては、美容皮膚科での施術も効果的です。例えば、レーザー治療はピンポイントでシミを除去することができますし、フォトフェイシャルやケミカルピーリングなども肌のくすみを軽減させる効果があります。これらの施術は個人差がありますので、専門の医師に相談して適切な治療法を選びましょう。
週1回のピーリングでターンオーバーを促進
ピーリングは古い角質を除去し、肌のターンオーバーを促進するため、シミ・そばかすの改善に役立ちます。自宅で使えるマイルドなピーリングジェルや美容皮膚科でのピーリング施術を取り入れることで、肌がクリアになり、そばかすが目立ちにくくなります。
内側からのケアも忘れずに
ビタミンCやビタミンE、リコピンが豊富な食材を積極的に摂取し、内側からもメラニン生成を抑えることを意識しましょう。ビタミンCは柑橘類やブロッコリー、ビタミンEはナッツやアボカド、リコピンはトマトに多く含まれています。
継続的な保湿ケア
乾燥すると肌のバリア機能が低下し、紫外線ダメージを受けやすくなります。シミやそばかすを防ぐためにも、保湿ケアをしっかり行い、肌の健康を保つことが大切です。化粧水、乳液、保湿クリームを使って、肌に十分な潤いを与えましょう。
生活習慣の改善
• 睡眠不足やストレスも、シミやそばかすの原因となることがあります。しっかりとした睡眠とストレス管理は、肌の健康を保つために重要です。リラックスする時間を作り、規則正しい生活を心がけましょう。
シミやそばかすの改善には、根気よくケアを続けることが必要です。
紫外線対策や美白ケアは日々の積み重ねが大切なので、継続的に行うことで少しずつ肌のトーンが整い、シミやそばかすが目立ちにくくなってきます。
シミ・そばかす対策に使うべきスキンケア成分
ビタミンC誘導体
• ビタミンC誘導体は、メラニンの生成を抑制し、メラニンを還元してシミを薄くする効果があります。抗酸化作用もあり、肌のくすみを改善し、透明感を高めるのにも役立ちます。特にビタミンC誘導体は、通常のビタミンCよりも安定していて肌に吸収されやすいのが特徴です。
アルブチン
• アルブチンは、メラニン生成に関与するチロシナーゼ酵素の働きを抑制する成分で、シミやそばかすの予防や改善に効果的です。特に、天然由来のベアベリーエキスから抽出されたアルブチンは、優れた美白効果が期待されています。
ハイドロキノン
• ハイドロキノンは、シミや色素沈着を改善するために皮膚科でも処方されることがある美白成分です。強力なメラニン抑制作用があり、効果が出やすいとされていますが、肌への刺激が強いため、使用方法に注意が必要です。
※医師の指導のもとで使用することが推奨されています。
トラネキサム酸
• トラネキサム酸は、抗炎症作用と美白作用の両方を持つ成分です。特に「肝斑」などの特定のシミに効果的とされており、メラニンの生成を抑える働きがあります。敏感肌の方でも比較的使いやすい成分で、多くの美白化粧品に配合されています。
ナイアシンアミド
• ナイアシンアミドは、メラニンの肌表面への移動を抑え、シミやくすみの改善に役立つ成分です。
また、コラーゲン生成をサポートし、肌のハリや弾力を保つ効果もあります。幅広いスキンケア効果があり、多機能な美白成分として注目されています。
エラグ酸
• エラグ酸は、天然のポリフェノールの一種で、特にザクロやイチゴに含まれる成分です。メラニン生成を抑えるとともに、抗酸化作用もあり、肌を健康に保ちながらシミの改善に役立つと言われています。
ルシノール
• ルシノールは、メラニン生成にかかわるチロシナーゼ酵素の活性を阻害し、シミやそばかすを改善する成分です。肌への負担が少なく、敏感肌でも使用できる場合が多いため、様々な美白化粧品に使用されています。
カモミラET
• カモミラETは、カモミールから抽出された成分で、シミの原因である炎症を抑え、メラニン生成を防ぐ効果があります。特に敏感肌の方でも使いやすい成分とされ、肌を健やかに保ちながら美白ケアができるのが特徴です。
プラセンタエキス
• プラセンタエキスは、成長因子やアミノ酸を豊富に含み、シミの改善や肌のトーンアップに役立ちます。メラニン生成を抑え、肌のターンオーバーを促進することで、シミやくすみの改善に効果が期待されます。
レチノール（ビタミンA誘導体）
• レチノールは、肌のターンオーバーを促進し、古い角質とともにメラニン色素が排出されるようサポートします。これにより、シミやそばかすの目立ちにくい肌へ導くことが期待できます。使用には、紫外線対策をしっかり行う必要があります。
これらの成分は、シミの改善や予防に役立つ成分として多くのスキンケア製品に配合されています。シミ対策のために製品を選ぶ際には、これらの成分が含まれているものを意識すると良いでしょう。また、効果を実感するには継続的な使用が大切です。
