産前産後の肌が荒れやすい理由

ママblog

産後は、さまざまな要因が重なり、肌トラブルが起きやすい状態になります。

産後はどんな肌トラブルが起きやすい?

  • 乾燥肌
  • ハリやツヤが失われる
  • シミやそばかすの増加
  • シワ
  • くすみ
  • 青クマ、茶クマ
  • むくみ
  • かゆみ
  • 吹き出物
  • 色素沈着

命がけで我が子を出産した後は、休む間もなく生活リズムが180度変化します。

出産後は心身共に、完全に回復するまで時間がかかります。
年齢や体力によってさまざまですが、回復できるまでおよそ3ヵ月から6ヵ月ほどかかると言われています。
無理をすると1年かかることも。

そして、妊娠中から産後にかけてホルモンバランスは大きく変化します。
それに加えて、スキンケアが普段通りできない状況が続くことで一気に肌が傾きがちになり、乾燥や肌荒れなどのさまざまな肌トラブルを招きます。

乾燥肌

  • ホルモンバランスの変化・ストレス・睡眠不足により、バリア機能が低下し、ターンオーバーの乱れが生じる。
  • 母乳により水分不足になり、肌が乾燥しやすい状態になる。

ハリやツヤが失われる

  • 睡眠不足や水分不足、栄養不足により肌のターンオーバーが乱れる。
  • 血行不良により、くすみやたるみ、むくみが生じる。

シミやそばかすの増加

  • 女性ホルモンの分泌が増加によりメラニン色素の生成が活発化する。
  • ターンオーバーの乱れにより色素沈着しやすくなる。

シワ

  • ホルモンバランスの変化により肌が敏感になる。
  • 鉄分不足、水分不足により乾燥しやすくなり、シワが増える原因になる。

くすみ

  • 血行不良、鉄分不足により肌がくすみやすくなる。
  • 睡眠不足、育児疲労などで新陳代謝が乱れる。

青クマ、茶クマ

  • 血行不良、睡眠不足、運動不足、育児疲労によりクマができやすくなる。
  • 主に、青クマは血行不良や睡眠不足、茶クマはストレスや乾燥などが原因とされている。

むくみ

  • ホルモンバランスの変化や出産時の血液量の減少がむくみに繋がる。
  • また、産後は同じ姿勢になることが多いため、血流の流れが悪くなりむくみやすくなる。

かゆみ

  • ホルモンバランスにの乱れにより乾燥肌を引き起こしやすい。
  • 母乳育児による脱水から肌が乾燥しやすくなり、かゆみなどの肌トラブルを引き起こす。

吹き出物

  • ホルモンバランスの乱れ・バリア機能の低下・肌の乾燥などにより吹き出物ができやすくなる。
  • 産後はスキンケアが怠りがちになるため、保湿不足による肌トラブルが起きやすい。
  • バリア機能低下により、肌がゆらぎやすくなる。

色素沈着

  • 黄体ホルモンの影響によるメラニン色素が促進されるため発生しやすい。
  • 肌のバリア機能が低下により外部刺激を受けやすい状態となるため、色素沈着が起きやすい。

肌荒れの原因

  • ホルモンバランスの変化
  • 睡眠不足
  • 授乳による栄養不足
  • 水分不足
  • ストレス
  • 運動不足
  • ターンオーバーの乱れ
  • エストロゲンの減少
  • 肌の乾燥

産前産後は肌がとてもデリケートな時期。
敏感な肌にいつものスキンケアが合わなくなっている場合も。

そのままケアを怠ると、肌の乾燥が進み、肌トラブルが悪化してしまいます。

また、どの肌トラブルの状態にも要因となるものがありますが、そのほとんどが共通する要因です。

ホルモンバランスの変化
バリア機能の低下
ターンオーバーの乱れ

これらの要因は、さまざまな肌トラブルを引き起こす原因となり、さらに水分不足や睡眠不足など悪影響も重なり、産前産後の長い期間にママたちの悩みの元になるのです。

では、その肌トラブルを引き起こす要因の役割とはなんでしょうか。

ホルモンバランスとは?

エストロゲンとプロゲステロンの分泌バランスのこと。
身体の成長や健康維持、美肌、月経、妊娠などさまざまな役割があります。

エストロゲンは、卵胞から分泌される女性ホルモンであり、コラーゲンやヒアルロン酸の生成を促進、新陳代謝の促進、肌の水分保持などさまざまな美肌効果をもたらしてくれます。

プロゲステロンは、卵巣から分泌される女性ホルモンであり、子宮内膜の安定や子宮体癌の予防、妊娠の準備・維持、基礎体温を上げるなどの働きをします。
また、プロゲステロンは排卵後に分泌され、皮脂の増加やニキビ、毛穴詰まりなどの肌トラブルを起こしやすくなり、生理前の肌荒れはこのホルモンが原因となります。

肌のバリア機能とは?

肌の水分保持や外部の刺激から守ってくれる皮膚の角層が持つ機能のこと。

水分の蒸発を防ぎ、潤いを保つ効果があり、水分と油分のバランスが良い美肌を維持することができます。
また、肌の保護作用や紫外線、摩擦などの外部刺激から守ってくれる働きを持っています。

バリア機能が低下すると、乾燥や肌荒れ、炎症などの肌トラブルを引き起こすい状態になるため、バリア機能を高めるスキンケアを行うことが大切です。

ターンオーバーとは?

新しい皮膚が生まれ変わり、古くなった皮膚が剥がれる仕組みのこと。

正常なターンオーバーの周期は約4週間ですが、加齢や紫外線などの肌ダメージによる乱れが原因で周期にも乱れが生じます。
正常な約2週間かけて角層に届き、約2週間肌を保護するために働き、アカとなって剥がれていきます。

これらが正常に整えることが美肌への近道となるのです。

ターンオーバーの乱れの原因

ターンオーバーが早くなる理由 ⇒ 加齢・生活習慣の乱れ・不適切なスキンケア

ターンオーバーが遅くなる理由 ⇒ 紫外線・肌荒れ・摩擦・過度な洗顔やピーリング

ターンオーバーを正常に整える方法

  • 正しいスキンケア、保湿をしっかり行う
  • 十分な睡眠を取ること、睡眠の質を整える
  • ビタミンB群やたんぱく質、亜鉛などを積極的に摂る
  • たばこやアルコールを控える
  • ストレスをため込まないこと
  • 適度に運動をする

これらは、私たちの肌にとってとても重要な役割を果たしています。
産前産後は特に肌がデリケートになりやすい時期であるため、通常よりも大きく肌へ影響していくので、肌荒れで困らないためにも、実践できることを少しずつ試してみましょう。


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