つらい花粉症で肌が荒れてしまったら…

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花粉症の時期は、花粉が肌に付着することでアレルギー反応が起きたり、肌のバリア機能が低下したりして肌荒れが起こりやすくなります。
このようなデリケートな状態の肌を改善し、予防するためには正しい知識に基づいた丁寧なケアが不可欠です。


花粉症で荒れてしまった肌の改善方法

肌が荒れてしまったら、まずは「炎症を鎮静させること」と「バリア機能を優しく修復すること」に専念しましょう。

共通の基本ケア

肌に炎症があるときは、普段のスキンケアが刺激になることがあります。まずは低刺激なアイテムに切り替え、シンプルケアを徹底してください。

  • 洗顔: 肌の負担を最小限に抑えるため、洗浄力の穏やかなミルククレンジングや、アミノ酸系の洗顔料を選びましょう。たっぷりの泡で、肌をこすらず優しく洗い、ぬるま湯で丁寧にすすいでください。
  • 保湿: 化粧水でしっかり水分を与えた後、セラミドヒアルロン酸配合のクリームや乳液で潤いを閉じ込めます。肌のバリア機能を修復するセラミドは、この時期特に重要な成分です。

肌の状態別ケア

肌の状態に合わせて、さらに一歩踏み込んだケアを行いましょう。

軽い赤み・かゆみがある場合

  • アイテム: グリチルリチン酸2Kなど、抗炎症成分が配合された化粧水や美容液を取り入れましょう。
  • 使い方: 刺激を与えないよう、手のひらで優しく包み込むようにしてなじませます。

乾燥がひどく、粉を吹いている場合

  • アイテム: ワセリンや高保湿のバームなど、保護力の高いアイテムがおすすめです。
  • 使い方: スキンケアの最後に、乾燥がひどい部分に薄く塗り広げて、水分蒸発を防ぎましょう。

ニキビや吹き出物が出ている場合

  • アイテム: ノンコメドジェニックテスト済みの、ニキビケア用のアイテムを取り入れましょう。
  • 使い方: 炎症を鎮静させるために、刺激を与えないよう優しくケアします。

花粉症による肌荒れの予防・対策

肌荒れが起こる前に、花粉の付着を防ぎ、肌のバリア機能を強くしておくことが最も効果的な予防策です。

日中の予防対策

  • 物理的なバリア: 外出前に、顔にワセリンを薄く塗ったり、花粉を防ぐミストスプレーを使ったりして、花粉が直接肌に付着するのを防ぎましょう。
  • 紫外線対策: 紫外線は肌のバリア機能を弱め、花粉によるダメージを加速させます。ノンケミカル処方など肌に優しい日焼け止めを毎日塗る習慣をつけましょう。

帰宅後の対策

  • 花粉を払い落とす: 帰宅したらすぐに、玄関先で衣類や髪に付いた花粉を優しく払い落とします。
  • 洗顔: 花粉を肌に残さないよう、できるだけ早く洗顔をしましょう。前述の通り、肌に優しい洗顔料をたっぷりの泡で使ってください。

生活習慣の見直し

  • 食事: 肌の炎症を抑える働きがあるオメガ3脂肪酸(青魚、えごま油など)や、肌のバリア機能を作るタンパク質、肌の修復を助けるビタミンを意識して摂りましょう。
  • 睡眠: 睡眠中に肌の修復が行われます。質の良い睡眠を確保することが、健やかな肌を保つ基盤となります。

肌荒れ中に絶対にやってはいけないこと

  • 肌をこする摩擦: 洗顔時やタオルで水気を拭くとき、スキンケアを塗るときなど、肌に強い摩擦を与えるのは厳禁です。肌のバリア機能がさらに傷ついてしまいます。
  • 刺激の強いスキンケア: スクラブやピーリングなど、肌の角質を無理やり除去するアイテムは、肌に大きな負担となります。
  • 熱いお湯での洗顔: 熱いお湯は、肌に必要な皮脂まで洗い流し、乾燥を悪化させます。必ずぬるま湯で洗うようにしましょう。

花粉症による肌荒れは、日々の丁寧なケアと予防で改善・軽減できます。自分に合った方法を見つけて、この時期を乗り越えてください。


花粉症対策~1日の過ごし方~

【朝】外出前の準備と対策

  1. 花粉飛散情報を確認: テレビやインターネットで今日の花粉飛散量を確認し、対策の強度を調整しましょう。
  2. 服装の工夫: 花粉が付着しにくいツルツルした素材(綿、ポリエステルなど)の服を選び、ウールやフリースなど毛羽立った素材は避けましょう。帽子をかぶったり、髪を結んだりすることで、髪への付着を防ぎます。
  3. マスク・メガネ・ゴーグルの着用: 顔にフィットするマスクとメガネを着用して、花粉が目や鼻から侵入するのを防ぎます。花粉症対策用のゴーグルも効果的です。
  4. 薬の服用: 症状が出る前から服用を開始する「初期療法」が効果的です。医師の指示に従い、薬を飲み忘れないようにしましょう。

【日中】外出中の注意点

  1. 花粉の多い時間帯を避ける: 花粉は昼前後と夕方に多く飛散します。この時間帯の外出はできるだけ避けたり、テレワークを活用したりしましょう。
  2. こまめな水分補給: のどの乾燥は花粉症の症状を悪化させることがあります。こまめに水分を摂って、のどを潤しましょう。
  3. 鼻や目の粘膜を乾燥から守る: マスクを着用することで、鼻やのどの乾燥を防ぐ効果も期待できます。乾燥が気になる場合は、保湿成分入りのミストなどでケアするのも良いでしょう。

【夜】帰宅後のケアと室内の対

  1. 花粉を払い落とす: 帰宅したらすぐに、玄関先で衣類や髪に付着した花粉を優しく払い落とします。強く叩くと繊維の奥に入り込んでしまうため、そっと振り払うのがポイントです。
  2. 手洗い・うがい・洗顔: 部屋に入る前に、手洗い、うがい、そして洗顔をすることで、体や顔に付着した花粉を洗い流します。
  3. 入浴: 髪や体に付着した花粉を洗い流すため、夜に入浴するのがおすすめです。
  4. 洗濯物や布団の外干しを避ける: 花粉飛散シーズンは、洗濯物や布団は室内干しや布団乾燥機を活用しましょう。どうしても外に干す場合は、花粉の少ない午前中に干し、取り込む際は丁寧に花粉を払い落としましょう。
  5. 室内の掃除と換気: 換気は窓を10cm程度開け、時間を短くすることで花粉の侵入を減らせます。床に落ちた花粉を舞い上がらせないよう、こまめな掃除機がけも効果的です。空気清浄機を活用するのも良いでしょう。
  6. 鼻のケア: 鼻に入り込んだ花粉を洗い流すために、生理食塩水などを使った鼻うがいも効果的です。

花粉症対策を徹底的に行うには、花粉を「吸わない」「付けない」「持ち込まない」の3つを意識して行動することが重要です。

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