乾燥肌を改善するには、ただ保湿するだけでなく、肌が本当に必要としている成分を正しく選ぶことが重要です。
しかし、世の中には数多くの保湿成分があり、どれを選べばいいか迷ってしまいますよね。
今回は、乾燥肌にアプローチする成分を科学的に分析し、それぞれの成分が肌にどのように働きかけるのかを徹底的に解説します。これらの知識を身につけて、あなたの肌にぴったりの成分を見つけましょう。
Contents
乾燥肌に効果がある成分の「3つのタイプ」
乾燥肌を改善する成分は、その働きによって大きく3つのタイプに分けられます。
- 水分を「引き寄せる」成分(吸湿性成分): 空気中の水分や、次に使う化粧品の水分を肌に引き込む成分です。
- 水分を「挟み込む」成分(エモリエント成分): 肌の細胞と細胞の間に水分を閉じ込め、バリア機能をサポートする成分です。
- 水分を「閉じ込める」成分(保護成分): 肌の表面に膜を張り、水分が蒸発するのを防ぐ成分です。
この3つのタイプをバランス良く取り入れることが、乾燥肌を根本から改善する鍵となります。
タイプ別!乾燥肌に本当に効果がある成分【徹底解説】
1. 水分を「引き寄せる」成分

2. 水分を「挟み込む」成分
3. 水分を「閉じ込める」成分

乾燥肌を根本から改善する成分の組み合わせ方
【正しいスキンケアの順序】
- 水分補給: ヒアルロン酸やグリセリンが配合された化粧水で、肌に水分を与えます。
- バリア機能強化: セラミドやアミノ酸が配合された美容液や乳液で、肌の細胞間に潤いを閉じ込めます。
- 水分蒸発防止: スクワランやワセリンが配合されたクリームやオイルで、肌の表面に蓋をして、水分を逃がさないようにします。

乾燥肌を救う!主要保湿成分の徹底比較
乾燥肌を根本から改善するためには、「水分を引き寄せる成分」「肌に水分を挟み込む成分」「水分を閉じ込める成分」の3つのタイプをバランス良く取り入れることが重要です。
成分名 | タイプ | 特徴 | 肌への働き | 選び方のポイント |
セラミド | 挟み込む | 細胞間脂質の主成分。肌のバリア機能の約50%を占める。加齢とともに減少する。 | 細胞の隙間を埋めて水分蒸発を防ぎ、外部刺激から肌を守る。 | ヒト型セラミド(セラミドNP, NGなど)は肌へのなじみが良く、高い効果が期待できる。 |
ヒアルロン酸 | 引き寄せる | わずか1gで6リットルの水分を保持する高い保水力が特徴。 | 肌表面に水の膜を形成し、しっとりとした潤いを与える。 | 高分子は肌表面を、低分子は角質層の奥を潤す。両方配合された製品がおすすめ。 |
グリセリン | 引き寄せる | 一般的な保湿成分。安価で多くの化粧品に配合されている。 | 空気中の水分を肌に引き寄せ、肌を柔らかく保つ。 | 配合量が多いとベタつきを感じることがある。他成分との相乗効果に期待。 |
コラーゲン | 引き寄せる | 肌のハリを保つ成分。化粧品に配合される分子量は大きく、浸透しにくい。 | 主に肌表面で水分を保持し、潤いを閉じ込める。 | ヒアルロン酸などと併用することで、より高い保湿効果が期待できる。 |
NMF(天然保湿因子) | 挟み込む | アミノ酸、尿素などで構成。肌に元々備わっている天然の保湿成分。 | 角質細胞内に水分を吸着し、肌本来の潤いを保つ。 | アミノ酸や尿素などが配合された製品を選ぶことで、NMFの働きをサポートできる。 |
スクワラン | 閉じ込める | サメの肝油やオリーブオイル由来の油分。肌の皮脂に近い成分。 | べたつきが少なく、肌に薄い膜を張り水分蒸発を防ぐ。 | 純度99%以上の製品を選ぶと、肌への負担が少なく安心して使える。 |
ワセリン | 閉じ込める | 石油を精製して作られる油分。非常に高い密閉力を持つ。 | 肌表面に強力な蓋を作り、水分の蒸発を徹底的に防ぐ。 | 化粧水などでしっかり水分を補給した後に使うのが鉄則。 |
シアバター | 閉じ込める | シアの木の実から採れる植物性油脂。ビタミンも豊富。 | 肌の表面を保護し、水分を閉じ込める。 | 肌を柔らかくする効果も期待できる。乾燥が特に気になる部位におすすめ。 |
まとめ
乾燥肌に効果がある成分は、それぞれ異なる働きをしています。
あなたの肌に本当に必要な成分を見つけ出し、正しいケアを実践することで、乾燥に負けない潤いのある肌を手に入れましょう。
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