心に寄り添う声かけと対応
いよいよ新学期が始まりました。
夏休みの自由な時間から一転、規則正しい学校生活が再開し、子どもたちは新しい環境や人間関係に少しずつ慣れていかなければなりません。
そんな中、
「お腹が痛いから学校休みたい」
「朝、なかなか起きられない…」
「学校、楽しくない…」
子どもの様子に、少しでも変化を感じているママは多いのではないでしょうか。
これらの変化は、決して甘えではありません。実は、新学期は子どもにとって心身ともに大きなストレスがかかる時期です。
今回は、子どもが発するサインにどのように向き合い、どう対応すれば良いのか、心に寄り添う声かけと具体的な対応策をまとめました。
子どもが発するSOSサインを見逃さない
「学校に行きたくない」という直接的な言葉だけでなく、子どもたちは様々な形でSOSを発しています。これらのサインに気づくことが、早期の対応につながります。
- 体調の変化: 朝、熱はないのに「お腹が痛い」「頭が痛い」と訴える。
- 行動の変化: 部屋に引きこもりがちになる、イライラして家族に八つ当たりをする、食欲がなくなる、または過食になる。
- 表情の変化: 笑顔が減る、目がうつろになる、不安そうな表情をすることが増える。
これらのサインは、子どもが「心のSOS」を発している証拠です。

心に寄り添う「聞く」ことから始める声かけ
子どものサインに気づいたら、まずは子どもの話に耳を傾けることから始めましょう。大切なのは、「なぜ?」と理由を問い詰めるのではなく、「そうなんだね」と共感することです。
【NGな声かけ】
これらの言葉は、子どもを追い詰めてしまう可能性があります。
【OKな声かけ】
子どもの気持ちを否定せず、受け止めることで、子どもは「話してもいいんだ」「この人は自分の味方だ」と安心し、心を開いてくれます。
学校に行けない時の具体的な対応と「心の準備」
もし、子どもがどうしても学校に行けない日があったとしても、決して責めないでください。
まずは、休むことを許可し、心のエネルギーを回復させてあげることが最優先です。
【午前中】
- 休むことを許可する: まずは「今日は休んでいいよ」と伝えてあげましょう。
- ゆっくり休ませる: 無理に勉強をさせたり、何かをさせたりせず、好きなことをさせてあげましょう。
- 今後のことを話し合う: 落ち着いてから、「学校に行きたくない理由」を一緒に考えてみましょう。「先生に相談してみる?」「保健室に行ってみる?」など、選択肢を提示してあげることが大切です。
【午後】
- 学校と連携する: 担任の先生に子どもの状況を共有し、協力をお願いしましょう。先生はプロです。一人で抱え込まず、一緒に解決策を探してくれます。
- 専門家へ相談する: 子どもの不安が続くようであれば、スクールカウンセラーや専門機関に相談することも一つの手です。

乗り切るための家族のあり方
子どもの心の変化は、家族全員で向き合うべき課題です。パパや周りの協力を得ることで、ママの負担も減り、子どもを支えることができます。
- 生活リズムを整える: 早寝早起きを徹底し、規則正しい生活を心がけましょう。
- リラックスできる時間を作る: 週末は家族みんなでゆっくり過ごしたり、公園で遊んだりして、学校以外の楽しみを見つけましょう。
- 子どもの小さな変化を褒める: 「朝、ちゃんと起きて偉かったね」「お弁当全部食べてくれて嬉しいな」など、小さなことでも褒めてあげることが、子どもの自信につながります。

まとめ
新学期は、子どももママも、そしてパパも、誰もが頑張る時期です。
子どもが「学校に行きたくない」と言うのは、決して甘えではなく、一生懸命頑張っている証拠です。
子どものサインに気づき、心に寄り添い、そして一緒に解決策を探していくことで、子どもは「自分は愛されている」「一人じゃない」と実感し、心の安定を取り戻すことができます。
お子さんの心の声に耳を傾け、この新学期を家族で一緒に乗り越えましょう。
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