8月後半、夏休みも終盤に差し掛かり、子どもの宿題や新学期の準備に追われているママも多いのではないでしょうか。
毎日続く猛暑に、外へ出るのが億劫になり、気づけばすっかり運動不足…。
「このままじゃ夏太りしちゃう!」と焦りを感じながらも、なかなか行動に移せない。
そんなあなたのために、今回は忙しいママでも無理なく続けられる、夏の運動不足解消法をまとめました。特別な道具は必要ありません。
ちょっとした隙間時間を活用して、体を動かす楽しさを取り戻し、心も体もリフレッシュしましょう。

運動不足の原因と体の変化を科学的に知る
運動不足を解消するためには、まずその原因を正しく理解し、自分の体で何が起きているのかを知ることが大切です。
夏の猛暑が引き起こす体のメカニズム
30度を超える猛暑の中では、熱中症のリスクから活動量が自然と低下します。
この時、私たちの体は熱を放出するために血管を拡張させ、汗をかきます。しかし、この状態が続くと、血流が滞りやすくなり、むくみや冷えを引き起こします。さらに、汗と共にミネラルが失われることで、体がだるく感じ、ますます動くのが億劫になります。
基礎代謝の低下と脂肪の蓄積
運動量が減ると、筋肉量が低下し、基礎代謝が落ちます。基礎代謝とは、私たちが生きるために必要な最低限のエネルギー消費のこと。これが低下すると、食事で摂ったエネルギーが消費されずに脂肪として蓄積されやすくなります。これが「夏太り」の主な原因です。
モチベーションの低下
一人で運動を始めようとしても、孤独感や成果が見えにくいことから、挫折してしまうことが多いです。心理学的に、人間は「すぐに結果が出ないこと」に対して、モチベーションを維持するのが難しいとされています。
これらの原因を踏まえ、無理なく続けられる方法を実践することが成功の鍵となります。
忙しいママでもできる!隙間時間エクササイズ
まとまった時間が取れないママには、家事や育児の合間にできる「ながら運動」がおすすめです。特別な道具は必要なく、場所も選びません。
キッチンでの「ながらエクササイズ」
料理中や食器を洗っている間にも、体を動かすチャンスはたくさんあります。
- つま先立ち(カーフレイズ): 料理の待ち時間や食器洗いの間に、かかとを上げ下げするつま先立ちを繰り返しましょう。ふくらはぎの筋肉を動かすことで、ポンプ作用が働き、血行促進に効果的です。むくみ解消にもつながります。
- スクワット: 電子レンジのタイマーが鳴るまでの間や、お湯が沸くのを待つ間に、5回〜10回を目安にスクワットをしましょう。太ももやお尻の大きな筋肉を鍛えることで、効率的に代謝アップを狙えます。
リビングでの「ながらエクササイズ」
テレビを観ている時や、子どもが遊んでいる時も、体を動かすことができます。
- ストレッチ: テレビCMの間や、お気に入りのドラマを観ながら、肩や首、背中をゆっくりと伸ばしましょう。肩こりや腰痛の予防にも効果的です。特に、猫背になりがちなママは、胸を開くストレッチを取り入れるのがおすすめです。
- 寝転がって行う「お腹引き締め」: 床に寝転がり、足を上げて自転車を漕ぐように動かすエクササイズは、お腹周りの筋肉を効率的に鍛えられます。腹筋運動よりも腰への負担が少ないのがメリットです。

子どもと一緒に行う「遊びエクササイズ」
子どもと楽しみながら体を動かせば、一石二鳥です。
- 動物歩き: 子どもと一緒に「クマ歩き」や「カニ歩き」をしてみましょう。全身の筋肉を使い、遊びながら楽しく運動できます。
- バランスゲーム: 片足立ちで何秒いられるか競争したり、クッションの上でバランスをとったりするゲームもおすすめです。体幹が鍛えられ、バランス感覚が養われます。
運動を「習慣化」するための工夫とマインドセット
運動を一時的なものにせず、習慣にするためには、小さな工夫と、意識の改革が必要です。
「ご褒美」を設定する
目標を達成したら、自分にご褒美をあげましょう。
例えば、「1週間毎日ストレッチを続けたら、新しいバスボムを買う」「1ヶ月毎日スクワットを続けたら、欲しかった洋服を買う」など、自分にとっての小さな楽しみを設定することで、モチベーションが維持しやすくなります。

「習慣の連鎖」を活用する
すでに習慣化している行動に、新しい運動を紐づける方法です。
仲間を見つける
SNSや地域のコミュニティで、一緒に運動をする仲間を探してみましょう。オンラインでのエクササイズグループに参加したり、友人と「今からスクワットするよ!」とメッセージを送り合ったりすることで、一人では続かない運動も楽しく続けられます。
記録をつける
運動した日や内容をカレンダーやノートに記録しましょう。達成感を「見える化」することで、次の運動への意欲が湧いてきます。また、アプリを活用すれば、消費カロリーや運動時間を自動で記録してくれるので便利です。

運動効果を高める「インナーケア」
運動の効果を最大限に引き出すためには、体の内側からのケアも非常に重要です。
こまめな水分補給
汗をかく夏は、脱水状態になりがちです。脱水は、血行不良や代謝の低下につながります。喉が渇いていなくても、こまめに水を飲むことを習慣にしましょう。
タンパク質の摂取
筋肉の材料となるタンパク質は、運動の成果を出すために不可欠です。肉、魚、卵、大豆製品などをバランス良く摂取しましょう。食事だけでは不足しがちな場合は、プロテインを飲むのも良いでしょう。

良質な睡眠
睡眠中に分泌される成長ホルモンは、筋肉の修復や再生を促します。
短時間でも質の良い睡眠を心がけることで、運動の効果を高め、疲労回復を早めることができます。
まとめ
8月後半、まだまだ続く暑さの中での運動は決して無理をしてはいけません。
大切なのは、毎日少しずつでも体を動かすこと。
今回ご紹介したエクササイズは、どれも「ながら」でできるものばかりです。
子育てや家事で忙しいママでも、まずは「今日から5分」と決めて体を動かす時間を作ってみませんか?
夏の終わりに、心も体もスッキリとリフレッシュして、自信を持って秋を迎えましょう。
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