汗をかいても落ちない日焼け対策
「日焼け止めはしっかり塗っているはずなのに、なぜか顔だけ焼けている…」
夏が深まるにつれて、そんな悩みを抱えている人は多いのではないでしょうか。
実は、顔の部位によって紫外線の影響を受けやすい場所と、そうでない場所があります。
今回は、顔のどの部分が日焼けしやすいのか、そして「目」から日焼けするメカニズム、さらに汗が止まらない時の効果的な対策まで詳しく解説します。
顔で一番日焼けしやすいのはどこ?
顔のパーツには、紫外線のダメージを受けやすい「ハイリスクゾーン」が存在します。
1. 頬骨と鼻筋
顔の中で最も高い位置にある頬骨と鼻筋は、太陽の光を真正面から受けやすく、紫外線がダイレクトに当たります。特に、日焼け止めを塗る際にムラになりやすい場所でもあるため、気づかないうちに日焼けが進行してしまうことが多いです。シミやそばかすが最初にできるのも、この部分がほとんどです。
2. おでことあご先
おでこは、髪の生え際や頭皮の分け目から紫外線が当たりやすく、あご先も、下からの照り返し(レフ板効果)で紫外線を受けやすい部位です。これらの部分は、塗り忘れや塗りムラが起こりやすいので要注意です。
3. 目の周り
目尻や目の下、まぶたは、皮膚が非常に薄くデリケートなため、紫外線の影響を強く受けます。さらに、目を守ろうとして細める動きによってシワができやすい場所でもあります。

目からも日焼けするって本当?
答えは「本当」です。
目から入った紫外線は、角膜や水晶体で吸収され、メラニン生成を促すホルモンを脳に送る信号となります。

目から入る紫外線が肌を焼くメカニズム
目から入った紫外線(UV-A)は、角膜や水晶体を通り、網膜に到達します。この紫外線が網膜を刺激すると、脳は「紫外線を浴びた」と認識し、防御反応として全身のメラニン色素を生成するよう指令を出します。
この指令により、肌の奥にあるメラノサイトが活性化され、メラニンが過剰に生成されます。つまり、目から紫外線を浴びるだけで、肌に直接紫外線が当たっていなくても、全身が日焼けしたのと同じ状態になってしまうのです。
これは、角膜炎や白内障など目の病気を引き起こすリスクも高めるため、目からの紫外線対策は非常に重要です。
目を守るための確実な方法
- UVカット機能付きのサングラスをかける: 紫外線カット率の高いサングラスを選ぶことが最も効果的です。色の濃いレンズでも、UVカット機能がなければ意味がありません。
- つばの広い帽子をかぶる: 帽子は、顔だけでなく目に入る紫外線も物理的にカットする効果があります。
- UVカット機能付きのコンタクトレンズを選ぶ: 日常的にコンタクトレンズを使用している方は、UVカット機能のあるものを選ぶのも一つの方法です。

汗が止まらない時の日焼け対策
夏の暑い日やスポーツ後など、汗を大量にかく場面では日焼け止めが汗と一緒に流れ落ちてしまい、効果が激減してしまいます。
1. ウォータープルーフタイプを選ぶ
汗や水に強い「ウォータープルーフ」や「スーパーウォータープルーフ」と表記された日焼け止めを選びましょう。これらのタイプは、汗や水に触れると日焼け止めの膜が強くなる技術が使われているものが多く、効果が持続しやすいです。
2. スプレータイプでこまめに塗り直す
汗をかいた肌にクリームタイプの日焼け止めを塗るのは、ベタつきが気になり、きれいに塗れないことがあります。そんな時は、スプレータイプの日焼け止めが便利です。手を汚さずにサッと塗り直しができ、汗で流れやすい首や耳、背中などにも手軽に使えます。
3. 物理的な対策を徹底する
日焼け止めだけに頼らず、物理的な対策を徹底することが、汗をかく場面での最善策です。

まとめ
顔の日焼けは、頬骨や鼻筋、おでこなど、凹凸のある部分に特に注意が必要です。
さらに、目からの紫外線が全身の日焼けにつながるということも覚えておきましょう。
汗をかくシーンでは、日焼け止めを「塗る」だけでなく、
- ウォータープルーフタイプを選ぶ
- スプレーでこまめに塗り直す
- 物理的な対策を徹底する
という3つのポイントを意識することが大切です。
正しい知識と対策で、今年の夏はもう焼かない自分になりましょう。
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