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5月は気候が心地よくなる反面、心に不調を感じやすい時期
新しい生活へのストレスが蓄積し、ゴールデンウィークの長期休暇で心身のバランスが崩れやすいため、以下のようなメンタル系の不調が特に多く見られます。
1.五月病
- 新しい環境に適応しようと頑張りすぎた結果、連休明けに燃え尽き症候群のような状態になることです。無気力、憂鬱な気分、不眠、食欲不振といった症状が現れます。
2.適応障害
- 新しい環境(職場、学校、人間関係など)にうまく適応できず、精神的・身体的な不調が6ヶ月以内に現れる状態です。不安感、抑うつ気分、集中力の低下、頭痛、めまいなどの症状が起こります。
3.自律神経失調症
- 寒暖差や気圧の変化、ストレスによって自律神経のバランスが乱れ、心と体に様々な不調が現れます。めまい、動悸、吐き気、発汗、手足の痺れ、イライラ、不安感などが挙げられます。
4.うつ病
- 五月病が重症化したり、環境の変化が大きなきっかけとなって発症することがあります。2週間以上、憂鬱な気分や興味・関心の喪失が続く場合は、専門医への相談が必要です。
5.不眠症
- 新しい環境での緊張や不安、自律神経の乱れから、寝つきが悪くなったり、夜中に何度も目が覚めたりする不眠に悩まされる人が増えます。
6.不安障害
- 新しい環境での人間関係や仕事、学業へのプレッシャーから、漠然とした不安感や動悸、過呼吸などが頻繁に起こるようになります。
7.燃え尽き症候群(バーンアウト)
- 新年度から張り切りすぎて、心身ともにエネルギーが尽きてしまう状態です。疲労感、無力感、仕事や学業への意欲低下などが特徴です。
8.パニック障害
- 特定のきっかけがなく、突然強い不安感や動悸、息苦しさ、めまいなどが襲い、コントロールできなくなると感じてしまう状態です。ストレスが引き金になることがあります。
9.季節性感情障害
- 5月頃は日照時間が延びるため、冬季うつ病とは逆に、過眠や過食ではなく不眠や食欲不振といった症状が現れることがあります。
10.食欲不振
- ストレスや自律神経の乱れから、食欲がなくなったり、胃もたれや吐き気を感じやすくなったりします。
これらの不調は、決して珍しいことではありません。無理に頑張ろうとせず、心と体を休ませることが大切です。もし、つらい症状が続くようであれば、一人で抱え込まず、心療内科や精神科などの専門医に相談することも検討してみてください。